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袖飛車研究3(後編)

 投稿者:大山命  投稿日:2021年 5月26日(水)18時29分7秒
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  大変失礼しました。
それでは後編スタート。熊谷九段(贈)はお名前を「みちひと」と読みます。本局が行われた年にA級昇進(29歳)。引退するまでA級に上がれない人が大多数ですから、将棋も強いと思われます。私は熊谷九段の将棋、対大山戦以外では過去1局しか並べていません(対升田戦)ので、九段の将棋の特長など語る資格はありませんが、とにかく本局の内容だけでも何とか(苦笑)。
先手熊谷、後手大山。大師匠の四間飛車に対し、九段が▲4七金と上がって(この時代の振り飛車対策としては珍しくありません)更に▲6六銀から▲7五歩と欲張ったことから、振り飛車が△7二飛と振り直し、玉頭周辺で小競り合いが起こります。居飛車は▲9七角と覗き(これは袖飛車側としては常に警戒しなければならない筋のようです)、押さえ込むことに成功。戦意を喪失した振り飛車が投げるという展開でした。居飛車の陣形がやや左右分裂気味で、振り飛車側としてはそこを上手く衝けなかったのか、残念な将棋ではありました。直接には玉頭戦で主導権を握れなかったことが敗因です。袖飛車の負けパタンの一つですね。
本譜のように大師匠に対し、捻じり合いでも負けない腕力の持ち主であった熊谷九段、残念なことに重い病気を患っており46歳で早世しています。今では殆ど語られることのない方ですが、健康であれば桐山級の活躍が期待できたのでは。改めて健康の有難さを実感します。
 
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